雑誌『フォーチュン』中国語版が6月11日に調査の結果として発表したところによりますと、中国人消費者のうち、贅沢品を購入する場所として海外市場を選ぶ人の割合が64%に達したということです。

　それによりますと海外市場を選ぶ主な理由は、88.9%が選択した「価格が安いから」や、83.5%が選択した「品質が保証されるから」となっています。

　さらに詳細を見ると、海外市場とは主に香港・マカオ・台湾以外の市場を指し、2015年のそのシェアは昨年の27%から5%前後伸びました。為替レートによる価格差と海外旅行のブームは、海外消費が増える客観的な原因の1つと考えられています。

　これに対し中国大陸部の贅沢品の売り上げは2014年の40.2%より同期比で4ポイント減少しました。また2013年から中国大陸部の消費者の香港・マカオ・台湾での贅沢品購入も年々減少しており、今年も2014年より1ポイント減少しました。

　フォーチュン品質研究院が1月31日に発表したデータによりますと、2014年、中国人消費者による全世界での贅沢品売上高は1060億ドルで、世界中の贅沢品の46%近くを買い占めたことになります。しかも、中国国内での消費額が250億ドルと大幅に下落したのに対し、海外での消費額は810億ドルに達しました。

　贅沢品の中で何が中国人消費者に好まれるかというと、時計（53.8%）や消費電子製品（45.9%）、化粧品・香水・パーソナルケア製品（43.1%）などです。（Mou）　暮らし・経済へ