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中東呼吸器症候群(MERS)の蔓延が韓国の観光業に大きなダメージを与えています。韓国政府の統計によりますと、6月以降、韓国への渡航を取りやめた観光客の人数は6万7000人あまりに上っており、中でも、渡航をキャンセルした中国人観光客は一日にして1万人近くに達した日もあったということです。一方、韓国政府筋は、7月初めに光州(クァンジュ)広域市で行われる予定の夏季ユニバーシアードは影響を受けていないとしています。
韓国観光公社(韓国旅遊発展局)が10日に発表したところでは、MERSの影響により、6月1日から9日まで、韓国への渡航をキャンセルした外国人観光客は全部で6万7700人に上り、9日の一日で、その人数が1万1300人に上ったということです。
MERSの蔓延がまだ抑制されていない中、韓国は7月3日から14日に光州で開催予定の第28回夏季ユニバーシアードはその影響を受けていないとしています。光州ユニバーシアード運営委員会が10日発表したことによりますと、朝鮮などは出場申請を出していないものの、これまでにすでに132の国から1万2000人の選手の出場申請があり、史上最高の人数に達したということです。
5月末にMERS感染が確認されてから、韓国保健福祉部は、6月10日までに韓国で感染が確認された患者は108人に上り、死者は9人に増え、隔離対象者は3439人に達したことを発表しています。
韓国政府は10日、朴槿恵(パク・クネ)大統領はMERS対策の陣頭指揮をとるため、14日から予定していた訪米計画を延期し、国内にとどまってMERSの早期終息に全力を挙げ、国民の不安解消に努めると明らかにしました。同じく10日、韓国を視察した世界保健機関(WHO)の専門家グループは「MERSの感染は学校と関係がない」として、休校している韓国の学校に対して授業の再開を提案しました。(Yan、林)国際・交流へ
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