韓国保健福祉部が2日に発表したところによりますと、韓国では中東呼吸器症候群（MERS)ウィルスの感染者2人が死亡し、新規感染例が6人増え、これまで25人の感染者が確認されたということです。また、韓国国内では、3次感染の疑いがある人が見つかったということです。

　韓国側の発表によりますと、今回死亡が確認された2人のうち1人目はぜんそくによる呼吸困難などの症状が現れ、5月11日に入院し、6月1日に死亡したということです。MERSウイルス感染の疑いがあるとして隔離治療を受けていましたが、感染が確認されたのは、死後のDNA検査によるものでした。また、2人目は71才で、韓国で確認された6人目のMERSウイルスの感染者でした。発熱で5月15日に入院し、5月28日にMERSウイルスの感染が確認され、隔離治療を受けていましたが亡くなりました。亡くなった2人はいずれも5月15日から17日の間に韓国の初のMERS患者と接触したことがあるということです。

　韓国メディアの報道によりますと、韓国の崔ギョン煥（チェ・ギョンファン）副首相は2日、「MERSウイルスが韓国に流入した初期、韓国保健福祉部の対応と管理措置が不十分で、国民の政府部門の防疫能力に対する不信感を抱かせてしまった」と話したということです。（06/02　Lin,　小山）国際・交流へ