中国の李克強首相は16日午後北京でアメリカのケリー国務長官と会談を行いました。
李克強首相はその際、「中米両国の利益の融合が日増しに深まり、協力の分野もますます広がっている。習近平主席の9月のアメリカ公式訪問は円満な成功を収めるものと信じている。中国とアメリカは相互尊重し、平等に付き合うことを基礎に、往来と交流を強め、両国関係、重要な国際問題と地域問題、それに世界的なチャレンジに対応することについて協調を強め、アジア太平洋地域ひいてはより広い分野で包容的な協力を行うよう」期待しました。
これに対し、ケリー国務長官は「米中両国は競争関係ではなく、発展をともに促していくべきである。戦略と経済対話のメカニズムを生かし、交流と協調を強め、双方の投資協定をめぐる交渉を速めるべきだ」と強調しました。
中国共産党中央軍事委員会の范長龍副主席も16日午後、ケリー国務長官と会談を行いました。
その際、范長龍副主席は「中国の習近平国家主席とアメリカのオバマ大統領に推し進められ、両国は、新型大国関係と、それに適した新型軍事関係を構築する上で一連の成果を収め、両国両軍の関係発展が新たな歴史的段階に入っている」と述べました。
南海問題について、范長龍副主席は「中国は南沙諸島とその付近にある海域に対し、争う余地のない主権を持っている。中国は自らの島嶼で建設工事を進めるのは主権の範囲内のことで、非難されるものではない」と強調しました。
これに対し、ケリー国務長官は、南海問題について特定の立場を取らないと改めて表明し、「この問題で、その他の当事国に対しても同じ立場を取る。最近の関係メディアの報道は、アメリカ政府の政治的決定ではない」と強調しました。(Mou)
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