在日中国大使館は13日夜、まもなく中国・南京を訪れ、南京城の城壁修復20周年の記念イベントに参加する100人近くの日本人の大学生からなる訪中団の壮行会を行いました。

　この訪中団のメンバーは日本各地の大学約40校に在学する大学生で、1週間にわたる訪問期間中、これら大学生は中国の南京と蘇州にある大学3校の学生たちと交流を行う予定です。

　訪中団のスケジュールは戦後70周年を記念する活動と密接に関係しています。その一環として、訪中団は南京城の城壁修復協力事業20周年記念式典に参加し、歴史を心に刻むことによって、両国の永遠の平和を呼びかけます。また一部学生は、同時期に日中友好協会の協会員とともに南京大虐殺殉難同胞記念館を訪れます。

　程永華中国大使は壮行会で「70年前の戦争は中国などアジアの被害国と国民に災難をもたらしただけではなく、日本国民も被害を受けた。過去のことを忘れず、後々の戒めとする。歴史の教訓を正しく認識した上で深く反省してこそ、未来に目を向け永遠の平和を実現させることができる」と話しました。

　程大使はまた「学生たちの積極的な参加は過去の歴史を正視する明確な態度を表している。こういった歴史の正視や歴史を鏡とする態度が日本社会でコンセンサスを得ることによって、日本が歴史に関する誤った認識を正し、隣国とともに未来を切り開くことを期待する」と話しました。

　日本大学生訪中団の小野寺喜一郎団長は「昔、日本が起こした侵略戦争は隣国にはなはだしいダメージを与えた。歴史の真相は継承されるべきであり、日本の若者は十分に理解すべきだ。今回の参加者たちは、訪問を通して中国の若者と交流し、両国の新しい友好関係を構築することを期待する」と話しました。（殷、小山）国際・交流へ