美しい枝垂桜とともに歓迎のことばを述べる郭燕公使
中国駐日大使館で3日、日本長野県松本日中友好協会が植樹した「シダレザクラ」の植樹3周年記念、第4回観桜会が開かれました。長野県の太田寛副知事、松本日中友好協会の相澤孝夫会長と西田節夫理事長(北京放送を聞く会会長)をはじめとする同協会代表及び長野県職員・松本市職員など一行24人が大使館を訪れ、郭燕公使や程永華駐日大使夫人の王婉参事官、田培良参事官らとともに、満開の枝垂桜のもとで花見を満喫しました。
国交正常化40周年記念樹とともに記念撮影
その後、郭燕公使は大使館主催の昼食会で挨拶し、阿部知事や松本日中友好協会相澤会長などをはじめとする長野県が、中国との地方間友好交流活動を先導している姿勢を高く評価するとともに、河北省と長野県の友好提携を「地方間交流の手本」であるとし、両省県の間で今年1月に締結された3分野(冬季スポーツ、医療・介護、環境)における協定が今後具体的に進展していくことに期待を示しました。
郭燕公使はさらに、「中日両国関係は改善のきざしが見えてきたとはいえ、まだまだ厳しい状況にあるといわざるを得ない。両国間の4つの政治文書の原則と立場に立ち戻り、歴史を直視し、より良い関係を築いていかなければならない。」と指摘すると同時に、地方が実施するイベントでの相互の連携など、草の根の交流が両国間の友好関係の基礎である」と、地方間交流の重要性を強調しました。
これに対し、長野県の太田寛副知事は、「民間、市町村、県レベルでの活発な交流が、両国間の交流の深化につながることを祈ってやまない」と応じ、さらに「戦後70年という節目の年。長野県は今年を"国際関係再構築年"と位置付け、グローバルな視点で、未来に向けて、国際社会の中で積極的に貢献していくための取り組みを強化していきたい」と述べました。
長野県の太田寛副知事
また、松本日中友好協会の相澤会長は、「両国関係がこのような状況にある中、我々のできる民間交流は信念をもって継続してきた。成果も形となって現れてきている。これからは、より具体的な成果を上げられるような交流を目指して取り組んで参りたい」と述べるとともに、同協会の西田理事長は「この厳しい環境の中で、これ以上できないくらいの努力を続け、やれることはすべてやってきた。これも中国駐日大使館及び阿部守一長野県知事の協力と理解があってこそのもの」と、同協会は今後も両国の友好関係を発展するために積極的にその役割を果たしていきたいとの決意を示しました。
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