中日両国の友好親善を目的として、日本の歌舞伎と中国の京劇という両国を代表する伝統演劇をそれぞれ一演目ずつ上演する「日中友好 京劇・歌舞伎 北京公演」が開催されます。これは、先日東京で開かれた記者会見で明らかになりました。
大谷信儀会長
記者会見では、主催側の松竹株式会社の大谷信儀代表取締役会長が京劇と歌舞伎による両国文化交流の歴史を振り返り、「共通点もあろうし、違う点もさまざまあり、同時に鑑賞すると、十分に楽しむことができる」と、来場を呼び掛けました。
中曽根弘文議員
今回の公演の実現に尽力してきた元外務大臣・元文部大臣の中曽根弘文参議院議員は公演に同行する予定です。中曽根議員は、京劇と歌舞伎が同時に上演されるのは画期的な出来事だと評価し、「文化を通じて、日中友好関係の改善に役立てば」と期待を寄せました。
尾上菊之助さん
主演の尾上菊之助さんは、「小さいころから京劇が大好きで、今回の京劇との共同公演を楽しみにしている」と語り、「歌舞伎を披露するだけでなく日中友好に全力を尽くすことは重大な使命だ」と公演に向けて意気込みを語りました。
歌舞伎は、中日両国が国交を回復し平和友好条約が締結された後、初めて中国を訪れた日本の文化使節で、今回北京で上演される演目は当時尾上梅幸さんによって上演された舞踊『春興鏡獅子』です。尾上梅幸さんの孫である尾上菊之助さんが36年ぶりに北京で上演するもので、両国の友好公演にきわめてふさわしいと主催側の期待が込められています。
なお、公演は、4月2日、3日に、北京の梅蘭芳大劇院で行われます。京劇は、国家京劇院による『覇王別姫』と『大登殿』が日替わりで上演されます。(文・写真:李軼豪)国際・交流へ
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