中日関係はここ数年最も困難で厳しい時期を迎えましたが、その関係改善の鍵について、全国政治協商会議委員でもある日本駐在の程永華大使はCRI・中国国際放送局記者のインタビューに対し、次のように述べました。

　「まるで人間が病気にかかったように、中日関係はここ数年最も困難で厳しい時期を迎えており、互いに深く傷ついている。中でも最も傷ついたのは相互信頼だ。そのため、両国関係の改善は即ち相互信頼の再構築でもある。実際の行動をもって中日間の四つの政治文書や四つの原則的共通認識の精神を遵守し、関係改善を推進していくことが重要だ。中国語には『言は必ず信あり、行いは必ず果たす』という言葉があり、一方で日本語には『信を万事の本と為す』という言葉があるように、相互信頼は極めて重要である」

　また、経済や文化、地方政府間の交流について、程大使は双方の協力の潜在力が未だ大きいとみて、次のように述べました。

　「現在、日本も経済回復のため改革を試みているが、中国もニューノーマルの下で経済成長を図り、小康社会の実現に向けて努力している。その中で、双方が協力する余地が多くあり、特に省エネや環境保護、医療保障など多くの分野で、協力・ウィンウィン関係の構築が期待できる」

　程大使は今回の政治協商会議で、「一帯一路」の理念を踏まえ、さらに東の国々との交流と協力強化を提案し「歴史上、中国は朝鮮半島や日本との文化交流が盛んに行われている。シルクロードは東の方では奈良まで続くとも考えられている。この考え方を現在の文化交流や経済活動に生かすことができる」としました。（閣、林）　国際・交流へ