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中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議が9日、ミャンマーの首都ネピドーで行われました。出席した中国の王毅外相は「より密接な運命共同体を構築する」という習近平国家主席の主張を改めて表明しました。
王外相は「国際情勢がいかなる方向に動いても、中国は終始一貫して、周辺外交においてASEANを優先的に選択し、ASEANの発展と当該地域内の協力におけるASEANの主導的地位、および2015年の共同体の構築完成を強く支持し堅持していく」と述べました。
中国とASEANの協力について、李克強首相が提出した「2+7協力枠組み(2つの政治的共通認識、7つの協力分野)」に触れ、王外相は以下の3つの内容に分けて説明しました。
政治上の協力について「首脳間の接触を密接にし、『中国ASEAN諸国善隣友好協力条約』の締結に対する交渉を促進し、『東南アジア非核兵器地帯条約』の調印を加速し、『平和と繁栄に向かう戦略的パートナーシップに関する中国とASEANの共同宣言』に属する行動計画(2016~2020)を作成すべきだ」と指摘しました。
本地域の協力について「中国ASEAN自由貿易区のアップグレードに関する交渉や、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)などの交渉を推進し、「21世紀の海上シルクロード」を共に構築し、アジアインフラ投資銀行の設立を加速し、メコン河流域国との対話を強め、安全面での協力を強化していく」としています。
更に、海上協力について「2015年を『中国ASEAN海洋協力年』にし、南海海域に接している諸国との対話と交渉を強め、海上での共同開発を推進する」と表明しました。
これに対して、ASEAN諸国の外相は「これまでの10年間、中国と共に高度な相互信頼関係を築き上げ、平和と繁栄に向かう戦略的関係を深めてきた。双方の関係は当該地域の平和、安定、繁栄に重大な貢献をした」と示した上で、「ASEAN諸国は中国と共に、『南海各方面行動宣言』を全面的に実施し、『南海行動準則』に関する交渉を推進し、南海の平和と安定を共同で維持していきたい」と表明しました。
その後の記者会見で、王外相は一部の国が提出した「南海問題に関する提議」について、「中国が自らの主権と海洋権益を守る立場は揺るがない」と強調しました。
王外相は「各方面が提出した南海問題に関する善意の提案を聞きたい。しかし、これらは客観的かつ公正な建設的な提案でなければならず、新たな紛争や食い違いを引き起こし、他の目的のある企みであってはならない」と強調しました。(万、小山)
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