中国の旧暦のお正月・春節がまもなく訪れます。それに伴って、40日間にわたる春運（旧正月期間中の旅客輸送）が16日から始まりました。交通部門の予測によれば、今年の春節期間中、各交通機関の旅客輸送者数は延べ36億2300万人に上り、前年より2億人増えます。そのうち鉄道の利用客は2億5800万人に達すると見込まれています。

　春運は「世界で最大規模の短期的人口流動」だと見られています。今年の春節の初日は1月31日ですが、その前に帰省し、早く一家団欒のひと時を楽しもうとする人々は、飛行機や列車、長距離バス、バイクなど様々な交通手段を利用しています。飛行機と長距離バスと比べて、料金が安くて安全性が高く、そしてあまり天気の影響も受けない列車はいつものように人気を集めています。2011年からインターネットを利用して列車のチケットを購入できるようになりましたが、現在、ネットで購入するチケットは総数の7割ぐらいになっています。

　一方、ここ数年、中国の鉄道輸送力が大いに向上しました。しかし、たった40日間でこれほど多くの帰省客を輸送することは鉄道部門にとって大きなプレッシャーとなっています。「なかなかチケットの購入ができない」と言う声に対して、鉄道総公司の胡亜東副総経理は「短距離列車の運行を一時停止し、長距離列車の運行を保障する、北方の列車を南方に調達して運行するなどの方法で、帰省ラッシュとUターンラッシュに対応している。こうした努力によって、チケットの入手が難しいという問題は少し緩和できると信じている」と述べました。（Katsu、Kokusei）