ルーマニアを訪問中の中国の李克強首相は25日の午後ブカレストで、ボスニア・ヘルツェゴビナのベヴァンダ首相、クロアチアのミラノビッチ首相、リトアニアのブトケヴィチュース首相、エストニアのアンシプ首相とそれぞれ会談しました。

　ベヴァンダ首相と会談した際、李首相は「中国は自国企業によるボスニア・ヘルツェゴビナへの投資を支持し、同国と共に、文化や教育における協力と両国間の相互信頼を強化していきたい」と述べました。これに対して、ベヴァンダ首相は「ボスニア・ヘルツェゴビナは中国の誠実な友人であり、中国からの投資を歓迎する」と述べました。

　ミラノビッチ首相と会談した際、李首相は「中国はクロアチアと共に、現地の鉄道建設と高等教育及び科学技術における協力を強化していきたい」と述べました。これに対して、ミラノビッチ首相は「クロアチアは地域的な優位性を生かし、中国と共に交通などのインフラ建設などにおける協力を強化し、本地域の経済発展を牽引していきたい」と示しました。

　ブトケヴィチュース首相とアンシプ首相と会談した際、李首相は中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議（三中全会）が採択した『中国の改革の全面的深化における若干の重大問題に関する決定』についてそれぞれ紹介した上で、両国間における幅広い範囲内での協力を強化していきたいとの考えを示しました。

　ブトケヴィチュース首相とアンシプ首相はそれぞれ、中国との協力を深め、引き続き両国間関係をより一層強化していきたいと述べました。（万、吉野）