中国の王毅外相は25日、ニューヨークの国連本部でインドのクルシード外相と会談を行いました。

　王外相はその際「この会談は、私とクルシード外相にとっては今年4回目の会談であり、会談するごとに、中国とインドの関係が速まり、新たな進展を絶えず収めていることを感じている。李克強首相が初めてインドを訪問し、インド側と多くの分野で合意に達し著しい成果を収めたが、これは二国間関係のこれからの発展に強い原動力を注ぎ込んだ。現在、双方はその時の訪問成果を着実に実施し、実務協力と相互信頼を深め、未解決問題の解決を促している。特に、中国、インド、ミャンマー、バングラデシュ4カ国を結ぶ重要な貿易ルートの建設を重点にし、鉄道の敷設や工業団地の建設における協力を進めている」とした上で、「中国とインドはいずれも大国であり、世界でも最大級の途上国である。両国は世界の平和と安全を維持する上で重要な責任を担っている。両国は多くの国際問題と地域問題において同じか、或いは似通った見解を持っている。中国側はシリアやイラン核問題など国際的に焦点となっている問題でインド側との意思疎通と協調を強化していきたい」と述べました。

　これに対しインドのクルシード外相は「インドと中国の関係は、世界でも最も重要な両国関係に属する。両国は李克強首相のインド訪問で達した重要な合意事項を着実に実施し、真剣に次の段階の両国関係の発展を計画している。インドは中国側との共同努力を通じてハイレベル交流を密接にし、各分野での協力を強化していきたい」と表明しました。(hj)