宇宙飛行士3人を乗せた有人宇宙船「神舟10号」の帰還船が26日午前内蒙古自治区の四子王旗地区に無事帰還しました。そして飛行士3人の体調は良好です。こうして宇宙ステーション実験機「天宮1号」と「神舟10号」の有人宇宙飛行任務は成功しました。
これまで15日間にわたる宇宙飛行で飛行士3人は多くの科学実験と技術実験を行うほか、中国初の宇宙授業をも行いました。今回の有人飛行はドッキング技術、宇宙実験室と宇宙ステーション関連技術の開発にとって重要な意義をもつものです。
これまで二回も宇宙飛行任務を完了し、無事に帰還した聶海勝飛行士は「今度で2回目だが、宇宙から故郷に戻った気持ちは最高だった。今一番言いたいのは、宇宙に向かうことは我々の夢であり、祖国は永遠に私たちの故郷であるということだ。祖国がより繁栄し、国民がますます幸せになることを祈っている。全国の人々の私たちへの配慮と応援に感謝したい」と語りました。
初めての宇宙飛行に参加した張暁光飛行士は「私たちは夢を追い、夢を実現させていく。昨日まで私たちは夢を追っていたが、今日は夢を実現させ、これからは新しくスタートしていく。宇宙飛行士として求めるべきなのは最もよいものではなく、よりよいものだというを理念を貫くことだ。宇宙飛行という夢はどこまでも続き、私たちの努力も止まることはないだろう」と話しました。
中国で2人目となった女性宇宙飛行士の王亜平さんは「今回の飛行任務を終わらせたことにより、子供のときにもった宇宙に行くという夢と教師になるという夢をいずれも実現させた。そして宇宙からの授業を受けた感じはどうだったのだろう。全国の青少年たちがもつ夢がかなうよう願っている」と話してくれました。
北京宇宙飛行コントロールセンターでは、共産党中央政治局の常務委員でもある張高麗副首相が共産党中央、国務院、中央軍事委員会からの祝電を読み上げました。
なお、中国はこの後、多くの有人宇宙船、貨物輸送宇宙船と宇宙実験室を打ち上げるほか、2020年前後に宇宙ステーションを完成させることを計画しています。(Yin)
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