北京時間の29日午前、中国の有人宇宙飛行船「神舟9号」が内蒙古自治区のメイン着陸場に着陸し、3人の宇宙飛行士は無事地球に帰還しました。「神舟9号」は今回、13日間もの宇宙飛行を行い、中国初の宇宙ステーション実験器「天宮1号」とのドッキングに成功しました。これは中国が有人宇宙飛行の三大基本技術を掌握したことを意味し、人類の宇宙探索や宇宙の平和利用に貢献したことを示しています。
男女3名の宇宙飛行士を乗せた有人宇宙飛行船「神舟9号」は16日の夕方、中国西北部にある酒泉衛星打ち上げセンターから打ち上げられました。宇宙飛行の期間中、神舟9号は中国初の宇宙ステーション実験器「天宮1号」との自動ドッキングや手動ドッキングに成功しました。29日の午前、「神舟9号」は無事着陸し、地球に帰還しました。3名の宇宙飛行士、景海鵬さん、劉旺さん、劉洋さんは50分間の医学検査を受けてから帰還船を降りました。3人は身体の状態も良く、微笑みながら現場のスタッフらに手を振り、宇宙飛行の感想を伝えました。
景海鵬さんは、「私たちは円満に任務を終え、中国初の有人宇宙飛行ドッキングに成功し、無事に戻りました」
劉旺さんは「身体の状態はとても良好です。関心を寄せてくださった皆様にお礼を言います。二つのことが印象深かったです。一つは足で大地を踏む感じが本当に素晴らしかったです。もう一つは、家に帰ることができてよかったと思います」
女性飛行士の劉洋さんは、「『天宮1号』は私たちにとって宇宙の家です。とても快適で居心地は素晴らしかったです。祖国を誇らしく思っています」
最後に、景海鵬さんは「神舟9号」の乗員全員を代表して祖国、そして全国民に感謝の意を表しました。
これと同時に、北京宇宙飛行コントロールセンターでは、中国有人宇宙飛行プロジェクトの総指揮者である常万全氏が任務の成功を宣言しました。
「『天宮1号』と『神舟9号』の有人宇宙飛行ドッキング任務は円満に成功しました」
中国の温家宝首相も北京宇宙飛行コントロールセンターを訪れ、「神舟9号」が地球に帰還する様子を見守りました。温首相は中国共産党中央、国務院、中央軍事委員会を代表して祝電を読み上げ、今回の任務を高く評価しました。
「今回のドッキングの成功は中国の宇宙ドッキング技術の重大な突破であり、わが国の有人宇宙飛行事業の第2段階の戦略目標が重要な進展を遂げたことを物語っている。これは革新型国家を構築する上で重要な成果だ」と述べました。(06/30 Lin、中原)
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