中国とASEAN（東南アジア諸国連合）とのネットワーク相互接続などインフラ建設を進めるための協力委員会の第1回会議が7日、インドネシアの首都ジャカルタで開かれました。これは、温家宝首相とASEAN諸国のリーダーが2011年に開かれた第14回中国・ASEAN首脳会議で達した共通認識、つまりこの委員会設立を実現するため開かれたものです。

　この協力委員会の中国側責任者の陳健商務次官と、ASEAN諸国間のこの協力委員会のカン・パリド議長が、会議を共同主宰しました。席上双方は「世界経済が低成長となる中で、ネットワーク相互接続などインフラ建設を進めるための協力は地域の経済関係を緊密化させ、発展における格差を小さくし、この地域の競争力を強め、各国経済の安定した成長を実現する面で重要な役割を果たしている」との見解で一致しました。

　また、この分野での次の段階の協力について双方は、「中国・ASEAN間の協力委員会は定期的に、あるいは必要に応じて会議を開き、中国とASEAN諸国のリーダーが達した共通認識や提案を実現させ、協力の全体計画をつくり、重点となる協力分野と優先プロジェクトを決める」としています。さらに双方は、この協力委員会やASEAN加盟国の活動についての協議メカニズム設立についても合意しました。（玉華、山下）国際・交流へ