現在日本の外交は難関に直面しています。中日の間には釣魚島に関する問題が起き、日韓の間はイ・ミョンバク大統領の独島上陸を受けて互いの国民感情に大きな変化をもたらしました。そして、日本が最も頼りにしている同盟国のアメリカでさえ、垂直離着陸輸送機「オスプレイ」の配備について沖縄県民が猛烈に反対しています。その上、普天間基地の移設問題も解決のめどが立っていないことから、日本政府に大きな不満を示しています。20日に日本政府は中国、アメリカ、韓国に駐在する大使の交代を決断しました。難関に直面している日本の外交、今後の行方が注目されています。
以前、日本はアメリカ以外に頼れる国がないと嘆いた日本人がいました。ここ2ヶ月の間、日本の外交は中日関係、日韓関係、日露関係で多くの問題に直面し、最も頼りにしているアメリカでさえも、不満を示しています。所々で対立を生み、難関に直面している日本の外交状況に対し日本の世論は、「第二次世界大戦は日本の8月に悲しい記憶を残した。現在の外交は日本の8月に孤独と不安な先行きを残した」と嘆いています。8月15日に中国の活動家が釣魚島に上陸し主権を主張した件に対する民主党政権の対応は、2年前の釣魚島海域で起きた漁船の衝突事件に比べ、成熟したと言えます。中国側の安全を守るために、海上保安庁の巡視船に強硬な阻止はしないよう求め、48時間以内に強制送還し、関係の更なる悪化を防ぎました。問題の円満な解決はみなかったものの、面子を守ることはできました。しかしその後10人の日本人が上陸禁止令が出されたにもかかわらず、釣魚島に上陸し再び両国の関係を緊迫化させました。これに対し中国政府は強く抗議し、中国国民も激しい反発を示しました。中日国交正常化40周年の友好的な雰囲気は憤りの中に埋もれ、中日関係は再び波立っています。
さらに中国のほか、同盟国である韓国との間にも問題が表れています。拡大する中国の海上軍事力をけん制するため、8月8日と9日に日本、韓国、アメリカは合同軍事演習を行ったにも関わらず、韓国のイ・ミョンバク大統領は10日に日本と領土問題を抱える独島に上陸し、韓国の主権を主張しました。これは日韓外交に大きな衝撃をもたらしました。これに対し日本の世論は「韓国は今後も日本に強硬な態度をとり、日韓関係は更に冷え込む」と見ています。またロシアのメドベージェフ首相が7月に、日本と領土問題がある南千島列島を視察し、日ロ関係も悪化する一方です。日本が最も頼りにしているアメリカでさえも、垂直離着陸輸送機「オスプレイ」の配備の問題や普天間基地の移設問題などで不満を示しています。
今後、日本の外交はどうなるのか。中国、韓国、アメリカに駐在する大使を交代しても、問題を根本から解決することはできません。釣魚島を購入するといったことをいち早く阻止し、中日関係の発展に有利なことをするべきです。中国国民は大局を重視しています。日本が誠意を示せば、中日関係は再び明るい未来を迎えることができるでしょう。また、日本も同じ形で日韓関係と日ロ関係を修復することができるのではないでしょうか。(劉叡、吉野)
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