中国の中央銀行である中国人民銀行は30日に発表した報告で「世界経済の低迷、新興国の発展速度の低下、欧州債務危機などの要素が去年の金融市場の勢いをリードした。中国の対外開放や金融市場の発展につれ、国際金融市場の変動が中国経済に与える影響も次第に拡大している」としました。
また報告は「先進国の需要の低迷は中国の純輸出に与える影響が大きい。去年中国の貿易黒字は1551億ドルまで下がり、2008年の3000億ドルに比べ半分ほど減少した」と分析しています。
報告はまた、「先進国の通貨政策は依然として緩和である。欧州も量的緩和を実施しているため、現在盛んに行われている金利裁定取引に条件を提供していく。これは中国の金融市場に大きな影響を及ぼすだろう」としています。
報告はさらに、「欧州債務危機の繰り返しが資本の流動性に影響を及ぼしている。これは商品先物価格に大きな影響を与え、中国国内のインフレ予期にも間接的に影響を及ぼす」としています。(ooeiei、吉野)
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