習近平国家副主席はこのほど、5日間にわたってアメリカを訪問し、ワシントン市、アイオワ州、ロサンゼルス市を訪れ、30近くの公式イベントに出席しました。今回の訪問の意義と成果について、訪問に同行した楊潔チ外相が記者のインタビューに答えました。
楊外相は今回の訪問の意義について、中米両国は世界の二つの大国として、幅広い共通利益を有し、重要な責任を共に負っている。そのため、相互理解と信頼を深め、協力を拡大し、友情を促進するすることは大変意義のあるものであると強調しました。
また、訪問期間中、習副主席はアメリカのオバマ大統領やバイデン副大統領とそれぞれ長時間にわたる会談を行い、中米協力パートナー関係の確立において、多くの共通認識に達しました。楊外相は、今回の訪問成果を以下の4点にまとめました。
先ずは、中米協力パートナー関係の推進に関して、多くの共通認識に達したことです。習副主席から、中国側は両国関係の信頼関係推進を期待すると伝えたところ、オバマ大統領は賛同の意を表し、中国と協力パートナー関係を推進していきたい方針を改めて表明しました。
また、双方は相互信頼を促すために対話体制の強化の重要性についても一致しました。習副主席は、中国は確固たる平和発展の道を歩む方針だと強調しました。これに対して、オバマ大統領は、中国の平和発展はアメリカの利益に合致するものであり、アジア太平洋ないし世界の平和、安定と発展に有利であると述べました。
このほか、双方は、敏感な問題には、慎重に対応すべきだとの認識を確認しました。台湾、チベット問題や、人権問題などについて、習副主席は、社会や歴史、文化背景とイデオロギーの違いから、相違点が存在することは当たり前のことであるとの意見を述べました。これに対しオバマ大統領は、アメリカは中国の立場と見方を重視し、一つの中国を堅持する姿勢を示しました。
続いて、2点目の成果として、経済貿易分野等における協力の拡大が挙げられました。習副主席は講演の中で、中米貿易において、アメリカが損をしているという論調に対して、具体的なデータを挙げ、両国は事実上互恵、ウィンウィンの経済貿易関係にあることを説明しました。オバマ大統領は、これについて賛同し、今後もこの互恵関係を続けていきたいとの姿勢を表明しました。
また、3つ目の成果は、両国国民の友情が深まったこと、民間交流と協力が進んだことを挙げました。そして、4つ目は、国際実務や地域の課題についての対話が強化されたことです。両国指導者は現在の国際政治、経済情勢について、特に朝鮮半島やシリア、イランの核問題などについて意見を交わしました。習副主席は、アメリカがアジア太平洋地域における中国の利益と関心事を尊重するよう求めました。これに対して、アメリカ側は対話を増やし、信頼関係を深め、協力を強化していきたい方針を示しました。(閣、高橋)
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