ミシシッピー川の畔には美しい町、マスクティーがあります。訪米中の習近平国家副主席は15日午後、27年ぶりにこの地を訪れました。マスクティーは米国中西部のアイオワ州にある小さな町ですが、習近平国家副主席にとっては忘れがたい思い出のある町でもあります。

　現地時間の15日午後、習副主席はマスクティに到着しました。ランディーさんの家の前では、多くの古い友人が習副主席の来訪を心待ちにしていました。双方は親切に挨拶を交わしました。

　1985年、習副主席が初めて中国のある代表団のメンバーとしてアメリカを訪れた時、ランディーさんは接待係りでした。ランディーさんの家のリビングルームは中国の陶磁器や絵画で飾られ、ランディーさんもわざわざ中国の伝統的な服を着て古い友人の習副主席を出迎えました。習副主席に対して、ランディーさんは「お帰りなさい。再会できて本当にうれしい。今回の訪問は過去と未来の間にかける橋となるでしょう。われわれの交流と友情は米中両国国民の交流の手本となってほしい。友情は大切なものだ。友情があるからこそ、世界が平和の世界になる」と述べました。

　この日、この町に住む20人余の古い友人が駆けつけてきました。久しぶりにこれらの友人と会って、習副主席は非常に親しみを感じました。暖炉を囲み、習副主席は初めて訪米した時の感想について、「皆さんは私が初めて会ったアメリカ人だ。米国に対する印象も皆さんからもらったものだ。私にとって皆さんは米国だ」と微笑みながら言いました。

　1985年4月、河北省で勤務する習副主席は地元の農業視察代表団を率いてアイオワ州を訪問しました。それは習副主席の初めての訪米です。アメリカの先進的な農業技術を見学すると同時に、地元の住民との直接の交流は習副主席に深い印象を残しました。その訪問を通じて、習副主席は米国国民が中国人民と同じように素朴で勤勉で、そして情熱に溢れ、友好的であることをしみじみと感じました。また、両国の国民は共通点が多く、互恵共栄のよき友人、よきパートナーになることができることを確信するようになりました。27年後にこの地を訪れた習副主席は当時のことを昨日のことのように語り始め、米国の古い友人達を感動させました。

　お別れの時、習副主席は「友人の皆さん、今年中国にお越しください。北京、そして姉妹都市の河北省を見てください。中国で皆さんとの再会を楽しみにしています」とアメリカ友人達の中国訪問を招きました。