欧州連合（EU）の首脳会議が30日夜、ブリュッセルで開かれました。この会議で、イギリスとチェコを除く25の加盟国が財政規律の強化を目指す財政規律条約草案を採択しました。

　欧州理事会のヘルマン・ファン・ロンパウ議長は会議後の記者会見で、「これら25の加盟国は、3月に開かれる春季会議でこの草案に正式にサインした後、批准プロセスに入る。ユーロ圏17の加盟国のうち12カ国が批准した場合、全ての締約国がより厳格な財政規律を遵守していくことになる」と述べました。

　この条約の自動的な制裁の規定に基づいて、EUの最高司法機関である欧州裁判所は、財政赤字が国内総生産（GDP）の0.5％を超えた国に対して、最大でGDPの0.1%の制裁金を課すこととなります。（董燕華、中原）　国際・交流へ