NATO・北大西洋条約機構のラスムセン事務総長は7日、ブリュッセルで、ミサイル防衛システムの実施に対抗する措置を取らないようロシアに呼びかけると共に、こうした措置は資金の無駄使いだと強調しました。
NATO外相会議が7日、ブリュッセルの本部で開幕しましたが、これに先立ちラスムセン事務総長は、「ロシアのメドベージェフ大統領がこのほど、NATOのミサイル防衛システムについて、脅威的な声明を発表した。これは、ロシアがこのシステムを誤解していることの表れだ。仮にロシアが存在しない敵に対して対抗措置を取るのであれば、それは単なる資金の無駄使いだ」と指摘しました。
これに対して、ロシア軍のマカロフ参謀総長はモスクワで、「ロシアは軍備競争を希望しない。アメリカとNATOの加盟国が取り組んでいる欧州ミサイル防衛システムの構築に対して、ロシアは一連の対抗措置を講じているが、これはやむを得ず取った行動だ」と強調した上で、「欧州のミサイル防衛システムの構築は、ロシアとNATOの関係を複雑化させる一方だ」と警告しました。(朱丹陽 中原)国際・交流へ
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