中国国土資源省が24日に発表した「全国石油‧天然ガス資源動向評価2010」によりますと、2030年までに、中国の石油と天然ガス埋蔵量の成長空間が大きく、年間平均で10億トン以上の石油埋蔵量が発見される見込みで、年間2億トンの生産量を20年間以上維持できる見通しだということです。これは石油と天然ガスの輸入圧力を緩和できるだろうと見られます。
「全国石油‧天然ガス資源動向評価2010」によりますと、2030年までに、判明された天然ガスの年間可採埋蔵量はおよそ6千億立方メートルで、年間生産量は急成長を保ち、2030年の生産量は3千億立方メートルに達する見込みです。これについて、中国国土資源省地質探査局の彭斉鳴局長は、「全体から見れば、今後20年間、中国は、石油の生産量が安定した伸びを見せ、天然ガスの生産量も急成長を保つだろう」と述べました。
石油と天然ガスは経済社会の持続的な発展を左右する重要な資源です。ここ数年、中国では、石油の海外依存度は50%を超えたため、石油と天然ガスの調査と評価を速め、自給能力を高めることは中国経済の安全を確保する重要な措置となっています。2003年から2007年まで、全国で新しいラウンドの石油と天然ガスに対する評価活動が行われ、石油と天然ガス資源の探査と開発は勢いよく進められています。変わりつつある石油と天然ガス資源の現状をいち早く把握し、その潜在力を正しく判断するため、国土資源省は全国で石油と天然ガス資源動向評価を行い、評価結果の年度報告書を初めて社会に公開しました。これについて、彭斉鳴局長は、「国土資源省は石油会社と共に、渤海湾、エルドス、四川、珠江口、海南島の東南部、北部湾など、石油と天然ガス資源の探査で大きな進展を遂げたこの6つの地区と盆地を評価区域に指定し、調査評価を行った」と述べました。
また、報告書によりますと、2006年から2010年まで、全国で石油と天然ガスの探査に2788億元が投入され、新たに判明された石油の可採埋蔵量は57億トン以上となりました。さらに、2010年、全国の原油生産量は2億トンを突破し、天然ガスの生産量は942億立方メートルに上ったということです。
石油と天然ガス資源の増加は経済社会の発展や資源の保障に積極的な影響を与えています。これについて、国土資源省石油天然ガス資源戦略研究センターの車長波副主任は、「中国の石油生産量は2億トンを突破し、世界4位となった。しかし、国内の需要が急速に増えてきたため、海外への依存度は55%にも達している。そのため、石油の探査と開発を進めることは資源の輸入圧力の緩和に繋がるだろう」と述べました。
中国の天然ガス資源の増加は、低炭素社会の構築や大気環境の改善、またエネルギー構造の健全化にとって重要な意義があると見られます。(11/25 Lin、)
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