国家安全監督総局の黄毅報道官は、22日記者のインタービューに対して、「これまでの調査と分析によると、7月23日に発生した高速鉄道事故はいろいろな問題をあらわにした。この事故は回避できるはずの事故だった」と述べました。
黄毅報道官によりますと、事故発生後、国務院事故調査チームは事故現場の復元実験、雷の感電による電流シミュレーションなどの実験を行い、技術的角度から事故の原因を調査しました。これについて、黄毅報道官は、「これまでに現場検証とシミュレーションを行ったり、また関連のデータやブラックボックスを分析したりした。このほか、関係者への事情聴取などを通じてこの事故の原因を究明するための大量の証拠を入手した。その結果、鉄道信号システムの設計上の欠陥や、事故発生後の危機対応と危機管理においても問題があったことが分かった。今回の事故は回避できるはずの重大な事故だったと言える」と述べました。
黄毅報道官によりますと、事故の直接的な原因と間接的な原因、及び事故責任の認定を明らかにするまで、さらなる分析と研究が必要です。こうした作業によって科学的かつ正確な結論が得られます。事故調査チームは9月に調査結果を国務院に提出します。
これについて、黄毅報道官は、「次は技術的原因を分析した上で、関係者の責任を究明させていく。その後、関連の会社と関連の責任者を処罰することについての意見を提出する。さらに重要なのは、この事故から教訓を汲み取って、高速鉄道の技術研究と安全管理における問題を解決し、関連制度を健全化させ、高速鉄道の安全な運行を確保していくことだ」と語りました。
関連の報道によりますと、国務院が派遣した12の安全検査チームは、専門家175人を含む286人からなっており、敷設中の49の高速鉄道プロジェクトと延長6000キロに及ぶ高速鉄道路線を全面的に点検しているということです。
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