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京滬高速鉄道開通、中国鉄道の新時代を切り開く

2011-06-30 20:03:57     cri    
 注目を集める北京と上海を結ぶ「京滬高速鉄道」が、30日正式に開通しました。この全長1318キロ、最高時速が350キロの鉄道は、中国の鉄道の新時代を切り開きました。

 温家宝首相は開通式典で「京滬高速鉄道の開通は、現代的な交通輸送システムの構築や、経済、社会の発展、そして人々の外出ニーズを満たすなど、大きな意義がある。建設に要したのは、わずか38ヶ月。中国鉄道建設史上の新たな1ページをめくった」と述べました。

 これに先立って、中国鉄道省の胡亜東次官は「当初は、北京、上海間を毎日90往復。スピードは2種類あるが、速い方の時速300キロの高速列車なら、北京から上海まで、最短で4時間48分で到着できる」と述べました。

 中国が高速鉄道の技術開発を開始して以来、知的所有権の問題や安全性などに注目が集まっていましたが、今回の京滬高速鉄道の建設に当たって、よりこの問題に関心が集中しました。中国鉄道省は「中国の高速鉄道技術は『導入、消化、吸収、再革新』というパターンでやっている。その上で、時速350キロの高速列車を研究、開発した」と強調しました。

 また、安全性について中国鉄道省運輸局技術部の周力副主任は「列車の安全性で最も重要なのは、構造が安全設計になっているかどうかである。この面で、中国はすでに分析、評価、実地試験など一連の技術を完成させた。時速350キロの列車の設計面で、中国の技術は他には無いものになっている」と述べました。

 京滬高速鉄道の沿線地区の面積は中国の全国土面積の6.5%でしかありませんが、人口は総人口の2割以上、GDPは全国GDPの4割以上を占めることになります。中国の経済発展が最も活発な地区を走ることになります。政府は、この鉄道が時間と距離を縮めると共に、沿線地区の経済発展の推進や、地区間の格差を縮めることなども期待しています。

 京滬高速鉄道は、年間利用者が8000万人以上、年間貨物輸送能力は1億3000万トン以上に達すると予測されています。(翻訳:Katsu チェック:高橋)

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