第43回ASEAN・東南アジア諸国連合経済閣僚会議が10日午後、インドネシアのマナドで開幕しました。この会議には、10の加盟国や、中国を含めた8つの対話パートナー国の経済大臣と代表が参加しています。

　今回のテーマは「世界の一体化におけるASEAN共同体」で、参加者らは、ASEAN経済共同体の構築を加速させることや、ASEAN共同の場の実現、ASEANと対話パートナー及び利益関係者との経済協力をめぐって、討議していきます。

　インドネシアのブディオノ副大統領は開幕式の挨拶で、「アメリカとヨーロッパの債務危機は、アメリカとヨーロッパがすでに世界経済成長の主な動力でなくなったことを証明した。これに対して、世界経済の不確定要素にさらされているにもかかわらず、ASEANの経済成長は好調だ」と述べました。その上で「ASEAN各国は、国家政策と地域政策を随時調整する覚悟を持つべきだ。また、各国及びASEANの競争力を確実に増強しなければならない。そのために域内協力の強化や一体化を通じて、各国間及び域内経済の、均衡、公平、持続可能且つ包容力のある成長を確保すべきだ」と強調しました。（朱丹陽　高橋）国際・交流へ