ASEAN・東南アジア諸国連合加盟国のうち、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナムなどの国は経済回復が速く、金融危機前の水準に戻ったものの、インフレが始まり、特に食品価格が高騰しています。

　アナリストは、「食品価格が高騰し、国際商品が値上がり、資金が流入する状況を受けて、各国のインフレの圧力が拡大し、食品の比重が高いASEANのCPI・消費者指数への影響は比較的大きくなるだろう」と強調しました。

　ASEAN 5ヶ国の経済は急速に回復し、生産能力に飽和の兆しが見え始めています。主要物価の高騰は最近の現象だけではありませんが、しかしこれはインフレが潜在的な脅威ではないという意味ではありません。最近のデータによりますと、インフレが加速され、ASEAN5ヶ国の食品価格も世界の趨勢の発展にともなって上昇しつつあります。

　現在、各国は食品価格高騰の原因を悪天候によるものとして、供給不足は一時的な現象で、まもなく正常に戻ると見ています。

　アナリストは、食品によるインフレの解消は難しい問題で、ASEAN5カ国のインフレが今後も続くと予測しています。（翻訳：董燕華）　国際・交流へ