中国国家統計局の盛来運報道官は15日北京で、「6月のCPI・消費者物価指数は昨年同期に比べ、2.9%上昇した。2010年度のCPI伸び率を3%前後に収めるという目標を実現できる」と述べました。
6月のCPIの対昨年同期上昇率は先月に比べ0.2ポイント下がりました。盛報道官はこの状態となった要因にふれ、「まず、中国は上半期、インフレ予期と通貨流動性の管理を重視していた。また、6月に入り、大量の野菜や果物が市場に出回ったため、価格の下落をもたらした」と説明しました。
盛報道官は更に、「自然災害がもたらした農産品価格の変動はCPI指数に一定の影響を与えるが、7月以降の物価変動を顧みる必要ある。また、工業製品の供給は市場の需要を上回っているため、この産業製品の価格上昇に圧力をかけるだろう」と強調しました。(万、吉野)
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