アメリカのオバマ大統領は5日、「アメリカは核戦略を見直し、『核兵器不拡散条約』（NPT）を守る非保有国は攻撃しない」と強調しました。

　オバマ政権は6日、核戦略の指針「核態勢見直し」（ＮＰＲ）を発表しますが、これについてオバマ大統領は新聞「ニューヨークタイムズ」記者のインタビューに応じ、「核攻撃に対して更なる制限を行う。そして『核兵器不拡散条約』を守る非保有国には核攻撃は行わない。たとえこれらの国がアメリカに対して、生物化学兵器の攻撃、またはサイバー攻撃を行ったりしてもだ」と語りました。その一方で、「イランや朝鮮など、『核兵器不拡散条約』に背いたり離脱した国はその除外対象になることを強調しました。

　オバマ大統領はさらに「アメリカの新しい核戦略は『核のない世界』の構成部分だ」と述べました。

　なおオバマ大統領は、去年4月にチェコの首都プラハで行った演説で、「核兵器のない世界」の実現に向けて世界をけん引してゆくことを宣言しています。（朱丹陽）