一時間目、「ライフマガジン」と「北京暮らし」、春節の贈物VS上地

　＜ライフマガジン＞

　話題一、春節の贈り物、ハイテク商品が新たな選択肢に

　話題二、北京市民の幸福度、「中の上」レベル

　＜北京暮らし・北京の町巡り＞

　＜北京暮らし＞のシリーズコラム「北京の町巡り」でご紹介していきたいと思います。今回ご紹介するのは、ITの町「上地」です。上に「地球」の「地」と書く「上地」は、北京市の西北にある海淀区にあり、南は有名な景勝地、円明園と隣接しています。周りよりやや高い高地にあるため、「上」の「場所」と言う意味で、「上地」と呼ばれています。

　歴史の記述では、清の末期、この辺りは西太后の腹心太監、蘇老公の領地で、蘇氏は当時、北京の北郊外で最大な地主だったそうです。そして、民国の時代、その後人はここで「聚豊糧店」という食糧や食用油を取り扱うお店を開き、周辺の商業は一時盛んになりました。しかし、改革開放までの長い間、この辺りはほとんど農地でしたが、1980年代の末ごろ、北京の「シリコンバレー」と呼ばれるＩＴ産業の中心地「中関村」の繁栄に伴い、「中関村」の北玄関として、上地にもバイオテクノロジや、ＩＴ関連産業の企業が沢山集まり、北京市の三大ハイテク産業パークの一つに生まれ変わりました。例えば、中国有名な検索エンジン「百度Ｂａｉｄｕ」や、有名なパソコンメーカー「聨想（レノボ）」はここに本社を置いてあります。

　また、ハイテク産業の発展に従い、ここに就職する人も急速に増え、周辺では住宅団地も相次いで現れています。特に2000年以降、海外帰国者やＩＴ従業員向けの高級マンションが多く開発され、名門大学の付属幼稚園や小学校、中学校などの教育機関も団地内に整備され、物件の値段が日増しに上がっています。

　この辺りで有名な住宅団地は「橡樹湾（ゴムの木のパーク）」や「上地ＭＯＭＡ」など、いずれも大型の住宅団地です。ＩＴ関係者が多く住んでいる町ですから、生活のリズム感もほかの町より一段と早く、24時間のスーパーやコンビニ、クリーニング、薬局、レストランなど、至るところに見かけます。

　二時間目　ラジオドラマ『宮廷の諍い女・後宮甄嬛伝』　第６話

　「宮廷の諍い女、後宮甄嬛伝」今回は第６話「一世一代の賭け」をオンエアしますが、その前に、前回放送した第４話｢裏切りの運命｣の簡単なシナリオをおさらいしましょう。

　雍正帝は華妃を冷宮に送り、皇后は華妃に自害を命じました。華妃への刑が執行される日、甄嬛は自ら冷宮の華妃を訪ね、なぜ華妃が寵愛を得たのか、なぜ華妃が流産後、ずっと身ごもることがなかったのかを明かしました。それが雍正帝の仕業だと知った華妃は絶望の上、ついに自殺しました。

　甄嬛が妃に封じられる日、内務府から届けられた礼服が破れていたため、甄嬛は内務府から用意してくれた代用の礼服を着て雍正帝と皇后の元を訪れました。なんと、それは亡き純元皇后の礼服であり、皇帝は大いに怒りました。謹慎を言い渡された甄嬛は自分が亡き純元皇后とすごく似ているため、皇帝からの寵愛を得たという事実を知り、精神的な打撃も加わり、すっかり体を弱らせていました。診察により、甄嬛の妊娠が明らかになりました。姫様を産んだ甄嬛に雍正帝は妃に封じると提案しましたが、悲しい甄嬛はある決断を下しました。

　皇宮を離れると決心した甄嬛は、生まれたばかりの姫様・朧月を敬妃に託し、甘露寺へと修行に向かいました。つらい修行の日々で甄嬛の体は日に日に弱っていったため、甘露寺の尼僧たちは甄嬛が肺病にかかったと因縁をつけ、甘露寺を追い出しました。新しい住みかとなる凌雲峰へ行く途中、甄嬛は倒れてしまい、そこへ果郡王が現れ、懸命に看病しました。甄嬛の高熱は一向に引く様子はないため、そこで果郡王は自らの身を雪で冷やし、その体で甄嬛の熱を下げようと試み、果郡王の献身的な看病もあり、ようやく甄嬛は目覚め、心が打たれました。（つづく）