12月半ばの北京。寒いことは寒いですが、ちょっと気になるニュースもありました。

　「北京の公園、スケート場のオープンは元旦以降にずれ込む」

　池の水がカチカチに凍って安心してスケートできるには、寒い日が続くことが必要条件ですが、今年の北京は11月の平均気温は例年よりやや低いものの、下旬以降、日中の気温は4～5度に上がる日も多く、氷はなかなか厚く張れなかったようです。

　かつて、北京の風物詩で、若者のデートスポットとしても活用されていた野外スケート場。最近はオープンの時期が遅くなり、スケートを楽しめる期間も短くなりつつあります。地球温暖化の影響がこうしたところにも影を落としていると実感しています。

　今週の「経済直行便」は前半では、先週の後半、北京で起きた「にわか中古不動産取引ブーム」にスポットを当てます。

　後半の「中国ビジネス最前線」では、上海万博の開催が中国人の生活スタイルへの影響を予想して、4年前から、上海でビジネスを展開した日本人経営者、「ぐるなび」社の滝久雄会長に話を聞きました。

　滝さんは1979年に初めて中国を訪問。その後、平山郁夫氏の敦煌壁画修復事業及び敦煌資料館の建設への尽力、北京西駅への大画面LEDの寄贈、世界プロ囲碁選手権および中日書道展の後援、または、清華大学工芸美術学院（元中央工芸美術学院）の学生への奨学金の供与などを通して、中国と深いつながりを築きました。　　

 「情報系の産業革命が起きた」と日本でいち早くオンラインのレストラン案内サイトを立ち上げた滝久雄さん。果たして情報化時代の中国との付き合いをどのように見ているのでしょうか。

　なお、滝久雄さんのインタビューはこちらからもお読みいただけます。（王小燕）