北京
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中国交通運輸部珠江航務管理局によれば、中国南部の広西チワン族自治区にある長洲水門では19日、年初来の貨物通過量が前年同期比22.27%増で2億トンを突破したとのことです。中国国内の天然河川の水門の年間貨物通過量が2億トンを超えたのは初めてで、当然ながら長洲水門としても運用開始以来の歴史的な記録です。
長洲水門を通過する下り貨物の今年の状況は、広西を出発して粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)に向かう砕石、セメント、石灰石などのインフラ建設の材料が多く、通過量は前年同期比24.57%増の1億597万トンに達しました。上り貨物では、粤港澳大湾区から広西に輸送される石炭、鉄鉱、コンテナ、トウモロコシなどが多く、通過量は前年同期比13.95%増の4080万トンです。
長洲水門は中国の3番目に大きい川の珠江水系最大の支流であり、「黄金水道」とされる西江に建設された重要施設で、「西江水道の喉元」と呼ばれています。この水門は広西での内陸河川による物流の90%を担っています。長洲水門に平行して設けられた通過航路の本数は世界一の4本です。水門の片方向通過量も世界一であり、年間の通過量は1億3600万トンです。また、第3線航路と第4線航路の水門室の有効サイズはいずれも長さ340メートル、幅34メートル、水深は5.8メートルで、内陸河川の一段階水位調節機能を持つ水門の水門室の平面寸法として世界最大です。(藍、鈴木)
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