北京
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ロサンゼルス国際空港に着陸するユナイテッド航空の旅客機
「ブラックフライデー」とクリスマスのショッピングシーズンを控え、安価で良質な中国製品への需要が増え続ける中、国際航空貨物グループや航空会社が争って中国発の便を増やしており、アジアから米国への航空貨物運賃が大幅に上昇しています。
イギリスで発行されている経済紙『フィナンシャル・タイムズ』(The Financial Times)によりますと、国際市場での中国の低価格ネット通販商品に対する需要増の力強さに加え、紅海の海運が中断されたことで、空輸の需要が急増しており、国際航空運送会社は中国への貨物運賃の上昇を利用して利益を上げるため、ショッピングシーズンの到来前に我先に中国発の便を増やしています。これにより、元々逼迫(ひっぱく)していたクリスマス前の宅配市場はさらに逼迫し、航空貨物運賃も高騰しました。
海上および航空貨物市場の分析やプラットフォームを提供するノルウェー発のデジタルプラットフォームであるゼネタ(Xeneta)のデータによりますと、アジアから米国への航空貨物運賃が高騰しており、10月の平均スポット運賃は前年より49%上昇して1キロ当たり5.46ドルに達しました。同期間のアジアからヨーロッパへの運賃は25%上昇しました。
オランダのアムステルダムを本拠とするエールフランス‐KLM傘下の貨物航空会社であるマーティンエアーはこのほど、中南米路線を再配置し、9月に香港―アムステルダム間に新たな便を就航させました。同社の航空機が中国の都市に乗り入れるのは9年ぶりです。
ユナイテッド航空も、10月28日から上海とロサンゼルス間の直行便を1日1便に増やすと発表しており、現在、ユナイテッド航空は、上海―サンフランシスコ、北京―サンフランシスコ、上海―ロサンゼルスなど、中国本土からカリフォルニアへの直行便を毎日3便運航しています。
また、航空データ分析大手のOAGによりますと、今年の10月下旬から来年3月までの間に中国との間を往復する便数は前年同期より4万便近く増加し、16万8871便に達すると予想されています。(非、坂下)
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