北京
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11月20日は中国の「心筋梗塞救急デー」です。専門家は、秋冬になり気温が下がるにつれて、急性の心血管疾患の発症リスクが高まると指摘し、人々の健康にとって大きな脅威となっていると警告しています。また、不健康な生活習慣を早期に見直し、健康的なライフスタイルを確立することで心臓の健康を守ろうと呼びかけています。
江蘇省人民医院心血管内科の王連生主任医師は、「近年、生活や仕事のスタイルの変化に伴い、冠動脈性心疾患(冠心病)の発症が若年層に広がっている。特に、不適切な食事、不規則な生活リズム、長時間の座りっぱなしなどの不健康な生活習慣が、冠心病およびその深刻な合併症の主要な誘因となっている」と指摘しています。
王連生医師は、「例えば、長時間座りっぱなしでいるとエネルギーの消費が減り、インスリンの働きに影響を与えて糖尿病や脂質異常症を引き起こし、それが冠心病の発症リスクを高める可能性がある。また、寝る前に長時間スマートフォンを操作することは、寝付きを悪くし、睡眠の質に影響を与えるだけでなく、夜間に画面のブルーライトを浴びることで、体内時計が乱れ、心臓の自律神経活動にも影響を及ぼす可能性もある」と警告しています。
王医師はさらに、心血管疾患の予防には、健康的な生活習慣が極めて重要な役割を果たすと強調しています。日常の食生活に地中海式の食事(野菜や果物、魚類、全粒穀物、豆類、オリーブオイルを主とした食事スタイル)を取り入れることや、定期的に運動することを推奨しています。これにより、心血管疾患のリスクを減らし、心臓の健康を維持することが期待できます。(オウギ、坂下)
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