北京
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23/19
中国中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の報道によりますと、中国は6足月面着陸ロボットの開発に取り組んでいます。4足のものと比べて安定性がより高く、1本の足に不具合が生じた場合でも移動し続けることが可能だということです。
6足ロボットの開発に取り組んでいるのは、上海交通大学機械・動力工程学院の高峰教授のチームです。6足ロボットは歩行時に3本の足を上げ、残りの3本の足で三角形を作って体を支えます。本体の自由度は6で、安定性、平穏性、積載性に優れています。
チームは6月、視覚環境感知機能を備え、自律的に目的地まで移動し、動的に障害物を回避し、信号機を認識できる「6足」盲導ロボットを発表し、実地テストの段階に入りました。
チームは、盲導ロボットに聴覚、触覚、力覚の三つの相互作用方式を統合し、視覚障がい者と盲導6足ロボットとの間における人間と機械との知能感知と順応性行為を実現しました。ロボットは視覚障がい者の音声による命令に迅速に応答し、正確に識別することができます。現時点での音声認識の正確率は90%以上で、応答速度は1秒以内です。
現時点でのロボットの最大速度は秒速3メートルで、視覚障がい者の徐行、早歩き、駆け足などの需要を満たすことができ、しかも6足という独特な構造上の優位性により低騒音で安定して移動することができます。
高教授によりますと、開発に取り組んでいる着陸走行一体化ロボットは、月で重要な任務を担うことになります。その第一の任務は月面の地形をローラー探査して貴重な地形データを持ち帰ることです。そのほか、月面基地の建設にも力を発揮できるとのことです。(Mou、柳川)
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