北京
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金銀宝飾店で金の装身具を購入する中国人消費者
最近、国際市場で金価格が暴落していることが中国のSNSでホットな話題となっており、中国版Xと呼ばれる「微博(ウェイボー/Weibo)」では一時的に人気トピックスランキングの1位に躍進して、投資家の議論を呼んでいます。
中国東部の江蘇省では、あるネットユーザーがネット上に「5、6万元(約105万~126万円)かけて金を買ったばかりなのに、金価格が暴落しちゃった。心が痛いよ」との投稿を書き込んで、ネットユーザーの共感を呼び、1746件のコメントが寄せられました。また、中国東部の浙江省では、あるネットユーザーが、1グラム当たり826元(約1万7000円)で140グラムの金を買ったばかりで、「号泣している」と悔しさを伝えています。
一方では、暴落して底値を打てば金価格は上昇に転じるだろうと見ているネットユーザーも少なくないようです。悔しさで心を痛めている投資家もいれば、底値買いのチャンスを虎視眈々(たんたん)と狙っている楽観派もいるなど、SNSでは投資家が金価格の変動に一喜一憂しているようです。
複数の金銀宝飾店によりますと、金価格の継続的な急落により、金宝飾類の価格もある程度の調整が行われ、一部の金銀宝飾店では今月15日に金宝飾類の価格が1グラム当たり700元(約1万4400円)以下まで引き下げられました。
国際市場では、14日に金価格が2550ドルを下回ったのに伴い、一部の投資家が大量に金を購入しています。ある金銀宝飾店の店員によりますと、最近、投資用に1キロの金の延べ棒を買ったお客さんがいたそうです。1キロの投資用金の延べ棒は当日の金価格で計算すると、約60万元余り(約1260万円)になります。
これについて、中国の経済評論家の周聡さんは、金価格の長期的な見通しについては楽観的で、「より大きな観点から見れば、安全な資産としての金の需要は今後も依然として続き、金価格は強気の上げ相場にある」としています。(Lin、坂下)
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