北京
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中国北西部の新疆ウイグル自治区バインゴリン(巴音郭楞)蒙古自治州チャルチャン県(且末県)の砂漠海鮮養殖基地がこのほど、真珠の稚貝200万個の実験養殖に成功しました。養殖基地では10日ごとに真珠貝を開けて真珠の成長状況をチェックしており、目下いずれの真珠も丸くふっくらとしてきました。来年下半期には、消費者が砂漠の宝物を楽しむことができるようになる見込みです。
△タクラマカン砂漠で養殖された真珠
バインゴリン蒙古自治州南東部には中国最大の砂漠であるタクラマカン砂漠が広がり、めったに人が訪れないため、現地の生態環境は汚染されていません。近年、先進的な養殖技術の導入により、タクラマカン砂漠は高品質の魚介類と真珠を産出する生産拠点となりつつあります。タクラマカン砂漠産の真珠は、色や形などの面で、中国有数の真珠産地である広西チワン族自治区北海市や海外の主要な産地の真珠に匹敵するといわれています。地元産の真珠は汚染のない天然に近い環境で育ったもので、中医薬の原料としても、アクセサリーとして身に着けても消費者のニーズを満たすことができ、市場の潜在力は非常に大きいとされています。
砂漠で魚介類を養殖するには、まず水質問題を解決しなければなりません。養殖基地は砂漠の塩水で海水を復元して魚介類を養殖し、微生物技術により魚などの排せつ物をアミノ酸や硝酸塩などの化合物に変換し、これらの化合物はさらに藻類に吸収され、真珠貝に良質な養分を提供するサイクルが形成されています。これと同時に、真珠貝は水質を浄化し、微生物が発生し、魚介類に養分を提供することができます。養殖のプロセスには化学成分が一切添加されていないことから、魚介類、真珠、その他派生物の優れた品質が確保されています。(ZHL、榊原)
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