北京
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近年、中国のアボカド輸入量が倍増しています。アボカドは海外では多くの人々に愛されている果物ですが、中国の消費者にもますます受け入れられるようになってきており、最近では値段が大幅に下がっています。
これまで7回開催された中国国際輸入博覧会の結果、アボカドの輸入先はメキシコ、ペルー、米国、ニュージーランドを含む9カ国に増えました。
第7回中国国際輸入博覧会で登場しているアボカド
アボカドといえば、ヘルシーさが最も大きな特徴です。このフルーツは豊富な食物繊維と栄養素を含んでおり、含まれている脂肪分のほとんどはコレステロールを下げ、新陳代謝を促進する不飽和脂肪酸です。また、十分な満腹感が得られ、他の食べ物の摂取量を減らせることから、アボカドは中国をはじめ世界各国で、脂肪分の少ないあっさりとした食事を愛する人々に人気があります。
昨年開かれたBRICS首脳会議での合意により、南アフリカが、ケニア、タンザニアに次いで、アボカドの中国への輸入許可を得た三つ目の国となりました。
今年の輸入博には南アフリカ産のアボカドが初登場しました。第1陣のアボカド22トンは半月余りの海上輸送を経て10月の初めに上海に到着しました。従来、果物は検疫を受けた後でなければ港から運び出すことができませんでしたが、現在、税関は新たな政策を採用しており、サンプルを取るだけで直ちに通関を終え、目的地に運ばれます。サンプルが検査に合格すれば直ちに販売できます。このため、通関の所要時間は1週間から1時間にまで短縮しました。
アボカドが中国市場に入ったばかりの頃は1個で80元(約1700円)という高値でしたが、輸入先と輸入量が増えたことで、現在は手頃な値段になりました。今年の輸入博の会場では、南アフリカ産のアボカドが8個で36.9元(約787円)、1個100円以下の値段で販売されていました。(殷、坂下)
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