EUは中国との貿易戦争望まず=駐中国大使

2024-11-12 15:12:32  CRI

駐中国欧州連合代表部のホルヘ・トレド・アルビニャーナ大使(資料写真)

 駐中国欧州連合(EU)代表部のホルヘ・トレド・アルビニャーナ大使はこのほど上海で開催された中欧国際工商学院(CEIBS)創立30周年の記念イベントで、「EUは中国と貿易戦争をすることを望んでいない」と述べました。

 アルビニャーナ大使の発言は、米共和党の大統領候補のトランプ前大統領が5日の大統領選に勝利し、ブリュッセルがますます不安に陥っている中で飛び出しました。アルビニャーナ大使は9日、「数日前に米国で起きたことは世界の局面を変える可能性があるが、これは中国とEUが正常な関係を回復するきっかけにもなるかもしれない」とした上で、「中国とEUの貿易関係は困難な時期にある。これを隠すことはできない。欧州では、特にビジネスや投資関係において、中国と正常で公平な関係を回復したいと考えている」と述べました。これまでに、トランプ前大統領がEUとの貿易戦争を再開し、ウクライナへの支援を撤回し、北大西洋条約機構(NATO)に対する安全保障上の約束を撤回すると脅したと報じられていました。

 EUは中国の電気自動車(EV)への相殺関税の追加課税を決定した後、協議を通じて解決策を見出す可能性を排除していません。アルビニャーナ大使はこのほど北京で開催されたサミットに出席した際、EUが発表したばかりの中国製EVに対する相殺関税措置について態度を表明しました。アルビニャーナ大使は、「EUは相殺関税調査の最終決定結果を発表し、関税措置を発表したが、双方の交渉はまだ継続しており、双方が相互に受け入れ可能な解決策を見出すまで続くだろう」と述べました。(HJ、藤井)

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