北京
PM2.577
23/19
晩秋から初冬の季節、中国ではカニや柿が大量に出回っています。このほど、この2種類の美味しいものを同時に食べたことで、かなりの長さの腸を切り取られた人がいました。それは浙江省杭州市在住の馮さん(49歳)です。彼女は至って元気な方で、先日、果物屋で柿を一袋買ってきて、一気に3個を食べました。さらに夕食の時、友人から送られてきた上海蟹を一気に2杯も食べました。
その晩、馮さんは多少の腹痛を感じましたが、あまり気にしませんでした。翌日、腹痛が激しくなり、全身に冷や汗をかいて嘔吐し続けました。2日間我慢した後、彼女は病院へ行き診察を受けました。検査の結果、馮さんの小腸は既にふさがっており、緊急に手術が必要になりました。
超音波検査で発見された結石
手術中、医師は馮さんの小腸内に大量の硬い結石があるのを発見しました。最大のものは1粒が「4センチ×3センチ」の卵ほどの大きさで、既に腸管を極度に圧迫していました。それにより腸管が狭くなって異物が通過できないため、虚血性壊死を起こしており、小腸を5センチほど切除せざるを得なくなりました。馮さんが最近、頻繁に柿と上海蟹を食べていたことを知り、医者はこの2種類の食べ物により柿胃石が出来たと判断しました。
医師によると、柿には大量のタンニン酸が含まれ、カニには良質なタンパク質が含まれているため、両者を一緒に摂取すると、水に溶けにくい沈殿物質ができやすくなるほか、沈殿物質が胃の中の食べ物の残りかすを吸着し、雪だるまが転がるように大きくなり、柿胃石になるということです。
柿胃石が小さければ、腸管から排泄されますが、馮さんの体内の石は大きすぎたため、何とか胃腔は通過したものの、腸管内に詰まって、腸閉塞を引き起こしたということです。治療の結果、馮さんは現在順調に回復しているところです。(閣、坂下)
KANKAN特集