北京
PM2.577
23/19
輸入博でジェトロが出展する「ペット館」
11月5日から10日まで上海で開催されている第7回中国国際輸入博覧会で、日本貿易振興機構(ジェトロ)は「ペットと共に暮らす Nature Pet & Me」をテーマにした「ジャパンモール」ブースを設置しています。日本からは54社が参加し、約400平方メートルの会場に計850点のペット用品やアパレル商品を出展しており、製品にはQRコードが付いていて、電子商取引(EC)で購入できる利便性が注目されています。
7年連続で中国国際輸入博覧会に出展しているジェトロは、これまで中国人の健康と豊かな生活を支えるため、日本酒やアウトドア用品など、さまざまな日本製品を展示してきました。今年は中国で急成長するペット市場に合わせて、特にペット関連製品に焦点を当てた展示が行われています。
ジェトロ上海事務所の高山博副所長
ジェトロ上海事務所の高山博副所長は、今回の注目アイテムとして「ニシキゴイ」を挙げています。一時輸入が停止されていたニシキゴイは先月から中国市場への供給が再開され、日本の美意識やペット文化が広がることが期待されています。また、日本の成熟したペット文化を反映したシニアペット向けのペットフードも展示され、高い品質と豊富な品揃えが中国の消費者の間で注目を集めています。ジェトロはこうした日本の高品質ペット製品を積極的に中国の消費者に紹介しています。
ペット用品を見て、すぐ気に入った若い男性来場者
また、動物病院とペットフード事業を手掛ける水澤佳寿子さんも自社開発のペットフードを展示しています。中国でペットを家族の一員として大切にする風潮が広がる中、日本の高品質なペットフードがそのニーズに応えうると信じての進出です。ペット用品を見てすぐに気に入った若い男性来場者は、「気に入って、すぐにオンラインで注文した」と語り、消費者の関心の高さがうかがえます。
大阪市上海事務所の的場正信所長
一方、大阪市も同博覧会に7年連続で参加しており、医療やヘルスケア分野に強みを持つ大阪の企業5社が製品を出展しています。大阪市上海事務所の的場正信所長は、「輸入博は大阪の存在感向上とビジネスチャンス創出の場」と位置付け、上海や中国とのビジネス・友好関係の拡大に期待を寄せています。
今年の輸入博では、成長する中国の市場に向けた日本企業の多彩な取り組みが見られ、両国のビジネス交流がますます活発になることが期待されています。(取材:趙雲莎)
KANKAN特集