北京
PM2.577
23/19
中国中部の河南省洛陽市で、先月10日の朝、ガス爆発事故が発生しました。当時、厨房で朝食の支度をしていた夫婦が爆発に襲われ、全身の92%にも及ぶやけどを負ったご主人が厨房から逃れた後、奥さんが火事現場に残されたままであることに気づき、ためらうことなく厨房に戻って奥さんを助け出しました。防犯カメラに記録された当時の映像がネット上で拡散され、多くの人々を感動させました。
しかし残念なことに、奥さんを助け出した男性は入院して7日目の午前、重度のやけどのために亡くなりました。残された奥さんと息子さん、娘さんの3人はやけどで治療を受けています。息子さんは大学を卒業したばかりの社会人1年目で、娘さんはまだ高校3年生です。
息子さんは父親が亡くなったことを母親に伝えるのを恐れています。「まだ母さんには伝えていない。伝えるのが怖いから。いつも母さんから『父さんの様子を見てきて』と言われるが、病室の外でしばらく座ってから、『父さんはまだ元気だよ』と母さんにウソをついて伝える」と息子さんは悲しげに言いました。その母親はこれまでに2回の手術を受けましたが、まだ危険な状態から脱しておらず、3回目の手術が必要です。また、その治療には数十万元(約1500万円以上)の治療費がかかりそうです。
息子さんの話では、現在までに、篤志家から30万元(約630万円)の義援金が届いています。そのほかにも、重病治療用の募金プラットフォームで21万元(約420万円)が集まっていますが、それ以外にも30万~40万元(約620~840万円)が必要です。また、地元政府の民政局が家族のために低所得家庭向けの生活保護の手続きを取ったとのことです。
ネット上では、「奥さんを助け出したご主人の姿に感動した」「実に男らしい男だ」と多くのネットユーザーが涙を流しながら、奥さんを助け出したご主人をたたえるとともに冥福を祈っています。(Lin、坂下)
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