北京
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中等専門学校生で17歳の姜萍さんは、2年間高等数学を独学した結果、6月に実施された「アリババ世界数学コンテスト」の決勝進出者の中で12位という成績を収め、女性では唯一、上位30人のリストに入りました。姜さんの卓越した成績はあらゆる立場の人々に衝撃を与えました。特に彼女が清華大学、北京大学などの名門校出身者と肩を並べて、優れた成績を取り、頭角を現したことがSNS上で注目を浴びました。ところが、姜さんがコンテストでルール違反を犯し、成績が無効にされたというニュースが流れ、彼女に関する話題が再びSNSをにぎわせています。
中等専門学校の生徒、姜萍さん(17歳)
中国の「アリババ世界数学コンテスト」組織委員会は3日、「江蘇省(中国東部)漣水中等専門学校の王教師が予選時に姜さんに不適切な支援を行ったため、成績は無効となる」と発表しました。この結果、姜さんは成績を取り消され、最終的な受賞者リストからも外されました。
姜さんが在学している漣水中等専門学校も王教師の不正行為を確認し、優秀教員の選出資格を剥奪したという声明を発表しました。また、学校側は「社会のあらゆる分野は未成年者の成長により寛容さと愛情を持つよう」求めました。
成績が取り消される前、姜さんは優れた数学の才能により、「天才少女」と呼ばれましたが、それによるプレッシャも感じており、それについて、「まだ学生なので、そんなに持ち上げるのは良くない」という理性的な意見も出ていました。不正が明るみに出た現在、姜さんは受賞者リストから外されています。多くのネットユーザーは、「姜さんを一方的に責めてはいけない。未成年に対してはもっと寛容になるべきだ。彼女の数学の才能には疑いがない。不正事件が彼女のすべてを表しているわけではなく、今後の発展のゴールになるべきではない」というメッセージを残しています。(殷、坂下)
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