北京
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このところ、中国中部河南省鄭州市の大学生が深夜にグループで、自転車で隣の開封市まで出かけることが話題になっています。大学生らは数人のグループを作って、シェアサイクルで深夜に出発し、50キロ離れた開封市を目指します。「シェアサイクルで開封市へ」がネット上で大きな反響を呼び、各方面から注目を集めています。交通警察部門が夜間パトロールを行って、順調に進むよう警備しているほか、開封市の観光地も連夜彼らを受け入れ、いくつかの観光地が夜間に大学生への無料開放を始めています。
ナイトライドの大学生
ナイトライドを経験した大学生の雅琳さんはいまも興奮と名残惜しさを隠しません。「途中で水や小さな赤い旗をくれたり、熱心な市民が私たちと一緒に写真を撮ったりして、応援の声が絶えなかった。自転車で50キロをこぎ、腰が痛くなったが、『青春そのものを感じた』」と語りました。
一方、元気いっぱいの鄭州の大学生に対抗して、開封市の大学生も「ナイトライド反撃計画」をスタートさせました。彼らは鄭州から乗ってきた何千何万台ものシェアサイクルを「返却」しに、鄭州市まで乗って行くことにしました。
開封市の都市管理部門では急きょ、学生たちが通過する鄭開大道八大街という大通りにシェアサイクル用の駐輪場を設置して誘導し、地元の交通警察部門は深夜から早朝まで、ナイトライドの大学生らの規制と誘導を行っています。また、多くの地元ボランティアも大学生の受け入れに参加しています。
安全上の問題について、開封市警察は、「未明は薄暗く、学生たちの走る速度がまちまちで、隊列もまとまりがなくなっているため、衝突や転倒などの事故が起こりやすい。また、夜間は少ないとはいえ、一定の交通量があり、学生たちは車道を走行しているため、ちょっとした不注意が深刻な交通事故を引き起こす可能性がある」と注意を呼びかけ、安全走行の警告を出しています。(閣、坂下)
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