北京
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【意味】
「捡秋」は、もともとは秋の作物の収穫後、人々が畑に残った作物を拾い集めること、いわゆる「落穂拾い」という意味でした。それが現在では、都市に住む人々に人気になりつつあるアウトドアイベント、秋のピクニックのようなものとなっています。ただ散歩するだけではなく、秋の花や色づいた葉っぱ、木の実を拾って、秋の素晴らしさを自分なりに記録する人も多いようです。
初めは、自分が集めたきれいな落ち葉や木の実をSNSで共有したり、手作りの置物やアクセサリーを作ってアップしている人がいただけなんですが、それに多くのネットユーザーが追随して、自分が「拾った秋」を投稿し始めました。このアウトドアの「宝探し」は、畑に落ちている作物を拾い集める「捡秋」と似ているということで「捡秋」という言葉に、新たな意味が与えられたのです。
【関連背景】
「Citywalk」、「Zoowalk」、「Cityride」に続き、「捡秋」はネットユーザー発で盛り上がってきたレジャーです。
「捡秋」を「内向型の人のヒーリング、社会人の精神的マッサージ」と喩える人もいます。自然の中で葉っぱや木の実を夢中になって探したり、しゃがみこんで選んだりしているうちに、悩み事を忘れ、心身をリラックスさせることができるようです。
拾った素材できれいな作品を作るのも楽しいし、ネットで共有して、いいねをもらえれば、さらに満足感を得られます。スケジュールを立てて準備する旅行とは違って、「捡秋」は、ふと思い立ったときに、出かけるだけでいいです。自然の中で秋の美しい景色を楽しみながら、木の葉やナッツ、キノコを集めることで、思いがけない喜びを発見することができます。
「捡秋」の場所
浙江省杭州市の満覚龍村は最も有名なキンモクセイを鑑賞の場所です。
北京市内にある作家老舎の旧居で、庭には2本の柿の木があり、1953年に老舎と夫人が自ら植えたものです。
北京西郊外にある紅葉の名所である香山とその近所にある国家植物園です。
【使い方】
开一个大自然“限定盲盒”,出门捡秋去!
(大自然の「限定ブラインドボックス」を開けて 秋を拾いに行こう)
“捡秋”火热 不少人还捡上瘾了 秋天还能这样玩
(「秋を拾う」がブームでやみつきになる人も 秋にはこんな楽しみ方もあるのか)
“捡秋”有了新花样〜 来收藏秋日限定小美好吧
(「秋を拾う」新スタイルが出現 秋限定の小さな美を集めよう)
(担当:謝東&鳴海美紀)
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