北京
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早期喉頭がんに対する世界初の経口的ロボット支援手術がこのほど、中国上海にある復旦大学付属眼耳鼻咽喉科病院で完了しました。
手術を受けた患者の邵さんは安徽省出身の53歳の男性です。低侵襲手術だったため、術中出血量は1ミリリットル未満でした。邵さんの術後回復も良好だということです。
△復旦大学付属眼耳鼻咽喉科病院
同病院によると、邵さんはおよそ2週間前に声門に病変が発見され、同院を受診しました。陶磊教授が率いる同病院の研究チームが患者の手術を担当しました。厳密な討論と綿密な準備を経て、10月29日に手術は見事に成功し、邵さんは世界で初めて中国国産の「経口的ロボット」支援による声門がん切除術を受けた患者となりました。
この中国国産経口的ロボットは陶教授のチームが中国国内の有名な医療ロボット会社と共同で開発した臨床用ロボットです。この世界初のロボットシステムは、早期頭頸部腫瘍に対する低侵襲手術と予防治療の先駆けとなり、咽喉部の病変に対する低侵襲治療を可能にしています。
他の手術用ロボットと違って、このロボットシステムは狭くて曲がっている喉の独特な構造に合わせて設計されたもので、可視化レベルと精度が強化され、より機敏性を持つようになり、咽喉部の手術に対して著しい優位性を持ち、中咽頭、喉頭、下咽頭などをカバーし、咽喉部の良性・悪性腫瘍の治療に適用されます。
現在、世界では同様の経口的ロボットプラットフォームがまだ存在しませんが、同研究チームは経口的ロボットシステムについて、ドイツ、米国、インドなどの国と地域を含む国際的な臨床研究、技能訓練、衛生経済学などの分野における協力を展開し、世界の頭頸部外科手術における標準化利用を推進していくとのことです。(ZHL、榊原)
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