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中国富豪番付1位に初登場した張一鳴氏
中国の調査機関・胡潤研究院は10月29日、多くの脚光を浴びている中国の富豪番付「胡潤百富榜2024」を発表しました。今年番付入りした個人資産50億元(約1050億円)以上の企業家は前年比12%減の1094人で、その資産総額は同10%減、2兆4000億元(約50兆4000億円)下落して21兆元(約441兆円)となりました。
番付を見ると、ティックトック(TikTok)の親会社である字節跳動(バイトダンス/ByteDance)の共同創業者である張一鳴氏(41)は、過去1年間の個人資産が1050億元(約2兆2050億円)増加して3500億元(約7兆3500億円)となり、初めて首位に立ちました。ここ26年来18人目の中国一の富豪であり、初めての1980年代生まれの自分で起業した中国一の富豪でもあります。バイトダンス傘下のTikTokや抖音(ドウイン/Douyin)などの動画共有アプリが中国国内でも海外でも好調な発展ぶりを見せており、バイトダンスは世界最大のユニコーンに進化してきました。
また、飲料大手・農夫山泉の鍾睒睒会長(70)は3400億元(約7兆1400億円)の個人資産で第2位、騰訊(テンセント)の創業者であるポニー・マー氏(馬化騰、53)は3150億元(約6兆6150億円)で第3位でした。
業種別で見ると、工業製品、消費財、ヘルシー・ケア用品、不動産、食品・飲料が上位5位でした。いずれも経済発展において重要な地位を占める業種であり、大勢の企業家に幅広い事業展開の舞台を提供し、個人資産の拡大につながります。
地域別で見ると、富豪番付にエントリーした企業家が最も集中している都市は北京、上海、深センでした。うち北京は115人で1位でしたが、昨年より24人減少しました。上海は112人で第2位に躍進し、深センは108人で第3位に落ちました。香港と杭州はそれぞれ82人と68人で第4位と第5位でした。
「胡潤百富榜(Hurun China Rich List)」はルクセンブルク出身の英国人公認会計士のルパート・フージワーフ氏(中国名:胡潤)が1999年に創設した中国初の富豪番付であり、中国国内の財政経済界で影響力が比較的に高いランキングの一つともみられています。(Lin、野谷)
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