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中国江西省で出産優遇策 第3子出産で27万円相当支給
中国南東部の江西省贛州市上猶県ではこのほど、出産政策の適正化および出産支援措置の完備化に関する10項目の出産優遇・支援策が発表されました。これらの措置は10月下旬に施行され、試行期間は2年です。具体的には下記のとおりです。
出産奨励:第2子と第3子を出産しかつ同県に戸籍登録した家庭に対し、第2子の場合は7000元(約14万7000円)、第3子の場合は1万3000元(約27万3000円)を一括支給します。
託児補助:満0~3歳で公営託児施設または条件に合致する民営託児施設のフルデイサービスに預ける第2子については月額300元(約6300円)、第3子については500元(約1万5000円)を補助します。
教育優遇:県内の公営幼稚園に通う第3子については幼稚園が園児に対して、月または学期ごとに徴収する保育・教育費を免除し、県内の義務教育学校に通う第3子については放課後サービス料を免除します。子どもが2人または3人の家庭の子どもは義務教育段階で「長幼随学」入学政策を享受できます。長幼随学とは、多子家庭の子どもの入学に際し、第2子または第3子が上の子と同じ学校に通うことを考慮するか、保護者の意思に応じて上の子を配置校に転校させて家庭の送迎負担を減らすということです。
他に、産休優遇、妊娠期サービス、無料児童健康診断、医療保険代納、住宅購入補助、観光地、路線バス優遇、女性就業保障などの優遇策も提供します。
江西省では今年に入ってから多くの出産支援・優遇策が打ち出され、出産政策の「紅包(ご祝儀)」が新たに登場しています。贛州市崇義県は第3子を妊娠・出産する女性に2000元(約4万2000円)の栄養補助金を支給します。萍郷市安源区は「第3子出産サービス保障支援政策」を導入し、これまでに260世帯に260万元(約5460万円)の財政保障を実施しました。萍郷市上栗県は今年7月から第3子出産関連政策を実施して140万元(約2940万円)の予算財政資金を投入しました。(HJ、柳川)
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