北京
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中国ではペット飼育が、「上手に飼う」から「美しく飼う」へと、ますます洗練されるようになりました。このほど始まった第3回上海ペットファッションウイークのイベント会場では、細心の装いに身を包んだ「もふもふ」がランウェイに登場し、会場全体がショーの舞台となっているようにも見えました。
上海国際ファッションセンターパーク区管理の張欣社長によると、現在ではペット飼育の考え方が、「行き届いた飼育」、「社交目的の飼育」、「スマートな飼育」と細分化され進化するなど大きく変わりました。新たなニーズの発生で市場にはチャンスが発生し、ますます多くのペットグッズブランドやペットファッションブランドが登場しています。
今年の上海ペットファッションウイークには世界中からかつての2~3倍に達する100以上のブランドが参加しました。
3年連続で上海ペットファッションウイークに参加したペットファッションブランドの「GIGIWAWA(ギギワワ)」のブランドマネージャーであるYOYOさんは今年、ある「スター」の「オーダーメイド」を手掛けたことで、大きな注目を集めました。そのスターとは、ファッション・ウイークのオープニングセレモニーに登場した上海市内にあるテーマパークの海昌海洋公園のペンギン兄弟の「大Q」と「小Q」です。
ファッションデザイン科を卒業したYOYOさんは、「人間のファッションデザインよりペットの方が難しいです。ペット服業界は比較的新しいため、服の型について詳細な説明がまだなく、学校でも細かい教育は行われていません。ブランドのデザイナーが自ら開拓するしかありません」と説明しました。人間ならば背の高い人や低い人、太っている人や痩せている人の区別だけですが、ペットのサイズはもっと千差万別で、犬や猫のほかにウサギやアルパカなどを飼う人も増えているため、YOYOさんはペット用の「オートクチュールシリーズ」を立ち上げました。YOYOさんによると、「一般的でないペットの場合、市場では適切な服を見つけられないことがあります。私どもはご家庭に出向いてのカスタマイズサービスも提供しています」とのことです。
ペットファッションや、ペットアクセサリーのほかに、将来にはペットそのものもオーダーメイドできるとのことです。恒之未来(重慶)創新科技の謝錦栄企画総監督は、自社開発の新商品である犬の電子ペット「嘯天」を紹介してくれました。「嘯天」は犬を模したバイオニックインテリジェントロボットで、AIを利用して対話やコミュニケーションができ、本物の犬のような面白い反応をしてくれます。謝総監督は、「ペット市場は非常に大きく、電子ペットの参入は伝統あるペット関連業界に多くの選択肢を提供することができます」と述べました。(ミン・イヒョウ、鈴木)
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