北京
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【意味】
「反应视频」リアクション動画とは、テレビ番組やミュージックビデオ、音楽、映画、ニュースなどに対して、人々がリアルタイムで反応する様子を映した動画です。リアクション動画の画面は通常、2つ、あるいは複数に分かれていて、反応の対象となっているものの映像と、その映像にリアクションをしている人々の様子が同時に見られるようになっています。
視聴者は、その反応やコメントを見て、自分の意見と比較したり、共感するなどして、楽しむことができます。
リアクション動画は、現在、中国でも多くの動画アプリで多数公開されており、人気になっています。
はじめはYouTubeなどの海外の動画共有サイトから始まり、近年、中国の若者の間で人気になっていったようです。ソーシャルコマースプラットフォームの「小紅書(レッド)」では、「リアクション動画」という話題のクリック数が延べ1666万回を超え、動画サイト「bilibili」(ビリビリ)で最も人気となっているリアクション動画の再生回数は延べ960万回に達しているということです。
【関連背景】
中国の若者の間で「リアクション動画」が人気になっている理由のひとつは、なんと「仲間がすぐに見つかる」ということなんだそうです。
いくつか実際のユーザーの声を聞いてみましょう。
あるメディア企業で働く30代前半の林さん
普段、ゲームをする時間はほとんどないが、『黒神話:悟空』のリアクション動画は見ている。自分で実際にこのゲームをやったことはないが、ゲームブロガーがクリアする様子を見ているので、自分がクリアしたように感じている。
同じく30代前半の曾さん
自分のお気に入りの作品のリアクション動画を見て、他の人がその作品をどのように評価しているかをチェックしている。リアクション動画がもたらしてくれる「自己肯定感」に意味がある。
ホラーゲームのリアクション動画が好きな20代後半の李さん
自分一人だと怖いけれど、動画の中で人と一緒に見ると、そんなに怖くなくなる。リアクション動画による「誰かが一緒にいてくれる安心感」が気に入っている。
一人暮らしの徐さん
リアクション動画は、『いつでも交流できる仲間』のようなもの。ドラマを一緒に見るためだけに、(友達に)わざわざ来てもらうのは大変だが、リアクション動画だったら、リアルタイムで共感できる仲間がすぐに見つかる。
もちろん、「家族や友人と対面でドラマを見るほうが、どんなに素晴らしいリアクション動画よりも楽しい」という人もいますが、忙しい毎日の中で、そういった時間が取れない人もたくさんいます。リアクション動画は、忙しい現代人の淋しさを満たすツールなのかもしれません。
【使い方】
“反应视频”受欢迎 年轻人寻“云搭子”
(「リアクション動画」が人気 若者は「ネット仲間」を探す)
「反应视频」为何能成为视频的新宠儿?
(「リアクション動画」はなぜ動画の新たな人気コンテンツになれたのか)
你还不了解「反应视频」,有人已经靠它拥有2000万粉丝了
(あなたがまだ知らない「リアクション動画」 すでに2000万のファンを得た人も)
(担当:謝東&鳴海美紀)
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