北京
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全国の大学生を対象とした「イオン杯第17回多言語全国通訳コンテスト」が26日、北京第二外国語学院で行われました。この大会は、中国翻訳協会と北京第二外国語学院の主催によるもので、全国の大学から111人の選手が参加し、日本語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、韓国語、ロシア語に分かれて通訳技術を競いました。
日本語の逐次通訳部門で優勝した北京外国語大学の廖君怡さん(院2年)は、「参加者のレベルが高く、貴重な体験ができた」と振り返った上で、「将来は日本語の通訳と関わりがある仕事に就きたい」と意気込みを語りました。 また、日本語の同時通訳部門で優勝した上海外国語大学の張欽沅さん(院3年)は、「同時通訳のブースに入ると自然と自信が湧き、言葉が出てくる」と同時通訳の魅力を語り、卒業後の目標として、通訳を一つのスキルとして、より多くの知識と能力を身につけ、社会に飛び立ちたいと話しました。
通訳大会の審査員らは、「若くして通訳の道を歩みたいという思いが伝わった。時代が絶えず進展する中で、必要な知識も増え、通訳者は絶えず新たな課題に挑むことが必要になるが、今回の大会を糧として励んでほしい」と参加選手らにエールを送りました。また、人工知能(AI)の急成長と通訳業界への影響について、「人と言葉の温かみや伝える力など、機械ではできないことが多くある」とし、ツールを活用して通訳の質を向上させるなどのアドバイスを送りました。
主催の北京第二外国語学院の鄭承軍副院長は閉幕式のあいさつで、「このコンテストは、新時代における国内外の交流を媒介する人材を育成する重要なプラットフォームであり、教育研究と実践を緊密に結び付け、新時代の通訳人材を育成することに貢献している。通訳は言語間の橋渡しだけでなく、異なる文化と感情を結ぶ絆でもあり、国同士と国民同士の心の通じ合いを実現する重要な役割の一つである。参加者がこれをスタートに、さらなる大舞台に向かって邁進することを願っている」と締めくくりました。(取材・写真:RYU)
逐次通訳部門で優勝した廖君怡さん(左)、同時通訳部門で優勝した張欽沅さん
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